木を撮る(5)

シャッターチャンスを生かす

木は動かないけれど勿論シャッターチャンスはある。季節、気象条件、時間でその装いと表情を一変するからである。作例をお見せするのが手っ取り早いだろう。

アカシデの芽吹き

早春芽吹き始めたアカシデ、枝振りの良い梢に前夜の雪が辛うじて残っていた。赤味のある枝に点々と残る白い雪が気持ちの良いコントラストをつくっていた。こんな時間は長くはない。雪が無かったら平凡な写真となるだろう。
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ハクモクレン

白い霧の中のハクモクレン、暗い杉木立をバックに仄かに浮き出してみえる。霧の醸す情感だろう。20分後には霧は上って平凡な風景になった。
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イイギリ

木の仰角撮影はよく見かける構図で力強さを表現するのによい。ここではイイギリの赤い実のマスを表現するためにすっかり葉を落とした12月下旬の時期を狙った。時期は長いようだがある日あっと言う間にヒヨドリが食い荒らしてしまうので油断は禁物である。もっともヒヨドリが啄ばむ姿も絶好の被写体であるが。撮影にあたっては赤い実に十分順光の行きわたるある程度日の傾いた時間がが赤も強調されて効果的である。逆光は禁物である。
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メタセコイア

好きな木で何度も登場して恐縮だがメタセコイアの紅葉が映えるのはやはり朝か夕方の色温度の低い斜光である。作例は朝霧も手伝って外国のようにきれいな風景になった。霧の出る日は一年に何日とは無いし早朝の短時間に限られる。チャンスは準備の出来た人にしか訪れない。
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エゴノキ

桜を始め花の咲く時期は勿論シャッターチャンスであるが、ここではエゴノキを紹介したい。この木は林縁にあることが多く葉が展開してから下向きの白い花を沢山つけるから森のシャンデリアと言われる。仰角撮影が一般的であるがここでは敢えて真横から撮ってみた。花の白が縁取って普段は他の緑に埋もれて樹形の目立たないこの木の形を浮き上がらせてくれた。
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by namiheiki | 2008-12-20 11:27 | デジカメ談義
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