桜を撮る

私は桜を撮るのが苦手である。誰しも豪華絢爛光り輝く桜花を青空をバックに撮りたくなるのは人情であろう。でも撮った写真を見るとよくある写真でどうも人様にお見せするような代物ではない。先週末の好天気にひきかえ、月曜からは花冷えというか、菜種梅雨というか寒い日が続く。よしここは人の撮らないものを狙おうというわけで、しとしと冷たい雨の降るなかを首からD70を下げて家を出た。案の定こんな日にカメラをぶる提げて歩くような人間は一人も見かけない。

家のすぐ裏、芝川の調整池の土手の縁は桜並木になっている。10年前ここへ越して来た頃は小さな苗木だったがすっかり大きくなった。雨の日は散った桜の花びらは飛び去ることなく、着地した場所に万遍なく留まる。地面に雪のように降り積もった花びらは美しい。この地面を主題に狙う。ピントは数メートル先の地面に合わせる。こうすると被写界深度の深い広角レンズでは画面全面にピントが合ってくれる。点景となる人影が欲しかったが、待つこと5分、誰も現れてくれないので諦めて点景無しでシャッターを切る。写真に入っている二人の女性は後刻公園で撮った写真から切り出して貼り付けた。こんな芸当が出来るのもデジカメならではである。私の愛用するPhotoshop Elementsの持つマグネット選択ツールは優秀でこんな小さく複雑な対象も大した熟練もなくきれいに選択してくれる。大きさの調整も自由だ。


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芝川にかかる小さな橋を渡って大宮第二公園に入る。ここの遊歩道の桜並木は豪華だ。散った花びらが白いカーペットのように道を覆っていた。遠くから老夫婦が歩いて来た。身体の不自由な旦那を夫人が手と傘を添えてエスコートしていた。どうもこういう被写体を撮るのは気がひける。遠距離から望遠側でシャッターを切った。望遠効果で桜の密度が高まったようだ。
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枝垂桜が雨の中満開を迎えていた。条件は悪いし難しい被写体だ。思案しているうちにふと傍らの少女のブロンズ像が雨で濡れて桜の花びらを沢山纏いつけているのに気がついた。これこれとカメラを向けた。ロングとアップで狙ってみたが、さてどちらが良いかは皆さんのご判断にまかせたい。なみへいとしてはアップの方が主題が鮮明だと思うのだが・・・
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最後に雨の日の撮影の心得をひとつ。レンズフッドは光を避けるだけではない。雨も避けてくれる。私はこのフッドの上からレンズ拭きのクロスを被せて輪ゴムで固定している。シャッターチャンスではこのクロスをとるだけでOKである。勿論雨滴がついた時はこのクロスで拭えばよい。
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by namiheiki | 2005-04-13 14:45 | デジカメ談義
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