初めてスズメガを撮った

何時の頃からかスズメガに関心を持つようになった。ジェット戦闘機のようなずんぐりしたその姿態は小さな鳥のようでもあるし、大きな昆虫のようでもある。これが蛾だと聞いた時は信じられない気がした。目にするのは必ず派手な大きい花の周りである。小さな翅を高速で動かしホバリングで空中に停止しながら体長ほどもある長い口吻を伸ばして花の蜜を吸う。動きは早く花から花へと気短かに飛び移る。スズメガが何処かにとまっているのを私は見たことが無い。だいたい昆虫の特徴である6本の肢は何処にしまってあるのだろう。

この昆虫にさらに親近感を持つようになったのは数年前カラスウリの花の撮影を始めてからである。ご存知のようにカラスウリは日が落ちて暗くなってから妖しいレースのような白い花を開く。暗闇でどんな虫がこの花の受粉を媒介するのだろう?花を撮影する私の耳元で大きな羽音がした。夜目にぼんやりながらスズメガであることを確認することが出来た。この蛾はきっと優秀な眼をもっているのに違いない。

こんなスズメガだがなかなかカメラに収めるチャンスがなかった。スズメガは一箇所に長くはとどまっていない。カメラを向けているうちに姿を消してしまうのだ。先週の良く晴れた日、森林公園で初めて辛うじてその姿を捉えることが出来た。とっさの事とて考える間もなくAF、AEで蛾を追うのが精一杯だったが、不幸にしてこの時持っていたカメラがD70でなくNikon Coolpix 5700だった。連続して切るシャッターに記録が追いつかずいらいらの連続だった。結局シャッターが切れた5枚の中でスズメガが写っていたのは3枚だけだった。後でデータを見るとシャッタースピードは500-600分の1秒だった。よくこれで止ってくれたなという気がする。お恥ずかしいショットだが一応写っているということでご参考までに公開することにした。

長い口吻をストローのように使って、先客のカメムシの頭越しに・・・
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さながら空中給油のジェット機のように巧みに蜜を吸いあげると・・・
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口吻を丸めて収め、さっと身をひるがえす・・・さよなら
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スズメガ科にはなんと全世界に1200種もあるという。ここに写っているのはいわゆるスズメガ亜科だと思うが、ホウジャク亜科の種類にはもっと美しいものがあるらしい。そんな蛾に出会ってみたい。
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by namiheiki | 2005-10-19 23:48 | デジカメ談義
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