<   2005年 04月 ( 5 )   > この月の画像一覧

引算

「写真は引算の芸術」と言ったのはたしか緑川洋一だったと思う。カメラは正直だからあるものは何でもそのまま写し込んでしまう。その結果主題が薄められて意図のはっきりしないごちゃごちゃした写真になってしまう。だから如何に無駄なものを省略するかがポイントになる。

望遠レンズやマクロレンズによるぼかし効果や単純化はよく知られているが、雪、霧などの自然現象を利用するともっと幅広い表現が可能になる。でも雪や霧の日は多くはないのでチャンスを捉えるにはそれなりの努力が必要になる。私は天気予報に気をつけている。年寄りの特権で暇だけはある。雪の朝、霧の朝は早起きする。見慣れた風景は一変して幻想的な美しさを見せてくれる。わずらわしい人や車にも邪魔されることなく撮影に時を忘れる。

桜も終わりに近づいた4月14日の朝方、気温が下がって目の前でみるみると霧が出現した。平凡だった桜の木がピンクの逆光に浮き上がって妖しく輝いた。霧がバックのごちゃごちゃをベールに包んでくれたのである。

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同じ日に撮った「菜の花畑」、何と言うことのない平凡な写真だが一様に乳白色のバックで北海道のように広い雰囲気になった。
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古い写真だが雪と霧の写真の例、霧の中では逆光でもどぎつさは出ないで明るく光輝く写真が撮れる。
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霧の写真はギャラリーなみへい、見沼田んぼの「川霧」にふんだんに出て来ます。霧、雪以外にも省略の工夫はいろいろありますがまたの機会に。
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by namiheiki | 2005-04-27 14:19 | デジカメ談義

おお、恥ずかし!

土曜日の朝、例によってカメラをぶるさげて散歩に出る。公園の中で中年のおじさんがゴルフの練習をしていた。なんとゴルフ禁止の立て札に飼い犬を結びつけ、その前で悠然とアプローチの練習をしているではないか。私が近寄るとさすがにスイングを中断したが、カメラを向けても別に悪びれた様子はなかった。通り過ぎるとまた何事も無かったように球を打ち出した。
昔からゴルフは紳士のスポーツと言われている。ゴルフには沢山のルールがあるが審判はいない。それはプレイヤーの自主的な判断と自己責任が尊重されているからである。社会的ルールを守れない人間にはゴルファーの資格は無い。本質を見失ったゴルフが横行するのは悲しい。
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by namiheiki | 2005-04-23 22:15

散る桜

パット散った桜
えどまえさん、まだまだ桜は終わりではありません。雨に散る桜も良いものです。へそ曲りのなみへいはもっぱら散った桜を鑑賞しています。
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by namiheiki | 2005-04-13 17:16

桜を撮る

私は桜を撮るのが苦手である。誰しも豪華絢爛光り輝く桜花を青空をバックに撮りたくなるのは人情であろう。でも撮った写真を見るとよくある写真でどうも人様にお見せするような代物ではない。先週末の好天気にひきかえ、月曜からは花冷えというか、菜種梅雨というか寒い日が続く。よしここは人の撮らないものを狙おうというわけで、しとしと冷たい雨の降るなかを首からD70を下げて家を出た。案の定こんな日にカメラをぶる提げて歩くような人間は一人も見かけない。

家のすぐ裏、芝川の調整池の土手の縁は桜並木になっている。10年前ここへ越して来た頃は小さな苗木だったがすっかり大きくなった。雨の日は散った桜の花びらは飛び去ることなく、着地した場所に万遍なく留まる。地面に雪のように降り積もった花びらは美しい。この地面を主題に狙う。ピントは数メートル先の地面に合わせる。こうすると被写界深度の深い広角レンズでは画面全面にピントが合ってくれる。点景となる人影が欲しかったが、待つこと5分、誰も現れてくれないので諦めて点景無しでシャッターを切る。写真に入っている二人の女性は後刻公園で撮った写真から切り出して貼り付けた。こんな芸当が出来るのもデジカメならではである。私の愛用するPhotoshop Elementsの持つマグネット選択ツールは優秀でこんな小さく複雑な対象も大した熟練もなくきれいに選択してくれる。大きさの調整も自由だ。


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芝川にかかる小さな橋を渡って大宮第二公園に入る。ここの遊歩道の桜並木は豪華だ。散った花びらが白いカーペットのように道を覆っていた。遠くから老夫婦が歩いて来た。身体の不自由な旦那を夫人が手と傘を添えてエスコートしていた。どうもこういう被写体を撮るのは気がひける。遠距離から望遠側でシャッターを切った。望遠効果で桜の密度が高まったようだ。
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枝垂桜が雨の中満開を迎えていた。条件は悪いし難しい被写体だ。思案しているうちにふと傍らの少女のブロンズ像が雨で濡れて桜の花びらを沢山纏いつけているのに気がついた。これこれとカメラを向けた。ロングとアップで狙ってみたが、さてどちらが良いかは皆さんのご判断にまかせたい。なみへいとしてはアップの方が主題が鮮明だと思うのだが・・・
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最後に雨の日の撮影の心得をひとつ。レンズフッドは光を避けるだけではない。雨も避けてくれる。私はこのフッドの上からレンズ拭きのクロスを被せて輪ゴムで固定している。シャッターチャンスではこのクロスをとるだけでOKである。勿論雨滴がついた時はこのクロスで拭えばよい。
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by namiheiki | 2005-04-13 14:45 | デジカメ談義

三河湾

遊山なのになんで海?と言われそうだが遊山翫水とか遊山船とか言うではないか。ここは広義に山や水辺に遊ぶことと解釈しよう。

名古屋に住む息子の長男が小学校を卒業した。中学入学の祝いに名古屋を訪ねた。ついでに豊橋で新幹線を降り蒲郡に立ち寄った。国の天然記念物だという竹島は江ノ島を小さくしたような島で桟橋で繋がっている。常緑の古木が繁茂しているので天然記念物に指定されたのだろう。このあたりは遠浅の海岸でアサリの養殖場となっている。アサリ漁の舟とアサリやその他の小動物を狙って集まるカモメが絵になる風景だった。
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三谷温泉に宿をとった。100mほどの弘法山の斜面に建つホテルで竹島を正面に三河湾を一望出来る。桜には早く宿はたった四組の客しかいなかった。夜景を見ながら座敷でとる食事は最高だった。地酒をやりながら好物のアサリや大アサリを堪能した。酔いもまわって0・5秒の手持ち撮影はちょっとしんどかった。
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蒲郡の町はその昔は木綿の産地で栄えたそうだが今はすっかり寂れている。かって工業団地を造成して企業の誘致を図ったそうだが、造成が粗雑だったために敬遠されてしまったという。これは宿の送迎バスの運転手の話である。
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by namiheiki | 2005-04-03 18:26 |